大量に蓄積された医療画像データはどう整理するべきか
技術の進歩により医療現場の画像データは増え続けている。
技術の進歩に伴い、様々な分野で資料のデータ化が進んでいます。その中でも医療現場の担当者の多くは映像データの管理方法に頭を抱えているのでないでしょうか。
患者さんの診断・治療を行う医療機器の進歩が医療現場での動画記録のニーズを生んでいます。消化器内視鏡の例を見てみましょう。これまで内視鏡の役割は、主に胃や大腸などの内臓の健康状態を診断する事でした。内臓の状態を見るのが目的であったため、記録用途の多くは検査で見た状態を静止画として保存するだけで済んでいたのです。しかし、現在では消化器内視鏡は改良を重ねられ胃や大腸を見ている最中に小さな腫瘍が見つかれば、内視鏡がそのまま腫瘍を切り取れる様になりました。この様な技術の発展に伴い、内視鏡の画像記録のニーズは静止画での健康診断結果の保管から、動画での処置(治療)過程の保管へと変わりました。
このように、医療現場での動画記録の必要性は高まっており、今では医療用のビデオレコーダーによる術野や術場の動画記録が広く行われています。
動画データの管理は、手作業では大変
技術が進歩し、医療の現場ではロボットが患者さんを手術するという世の中になりましたが、動画管理の方法は、意外と手作業が多かったりします。DVDに記録するタイプのレコーダーを使っている場合では、動画を記録したDVDをそのまま資料室の棚や引き出しの中に入れラベルや直接DVDにID番号などを記入して管理しているところもあります。しかし、収納場所には限りがあります。DVDが増えた結果、場合によっては、資料室の拡張が必要になる可能性もあります。DVDなどの記録メディアで手術動画を管理している場合、一番手間が掛かるのは以前記録した手術動画を探す時ではないでしょうか。ラベルの書き方やまとめ方にもよりますが、場合によってはディスクのラベルを一枚一枚見ていかなければなりません。また管理を徹底しなければ貴重な手術動画を紛失してしまう事態にも成りかねません。
どうやって大量の動画データを保管するのか
記録メディアでの保管は管理するのも探し出すのも手間が掛かります。そこで、院内のサーバーで全ての画像データを一元管理する動画管理システムがおすすめです。診療科も手術の仕方も違う動画データを院内に設けた動画管理システムでまとめて管理することで、今までの動画データの管理業務を大幅に縮小することが可能です。動画に付けられた患者さんの名前や生年月日、また手術の特長やメモといった情報で一発検索ができ、さらに保存した動画の不要な部分を削除することで動画一つ一つの容量も軽くできるので、容量も節約でき、スマートな管理が可能です。編集機能を活用して、学会用や説明用の手術映像を切り出すこともできます。動画管理にお困りであれば、ぜひ製品ページをご覧ください。