製品情報

メディカルビデオレコーダーとは

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2012年に地上アナログ放送が地上デジタル放送への移管が完了した事を期に、テレビを新しくハイビジョンに対応したモデルに買い替えた方も少なくないでしょう。それと同時にテレビ番組の録画用に同じくハイビジョン対応のレコーダーを購入した人もいたのではないでしょうか。家庭用にテレビの映像を記録するレコーダーがある様に、医療の現場にも専用のメディカルビデオレコーダーが存在します。

大学病院などの大きな病院から街中のクリニックまで、今ではほとんどの医療施設に内視鏡や腹腔鏡、無影灯カメラ、血管造影装置、超音波診断装置といった画像診断装置やカメラ装置があります。そういった医療用の映像機器から出力される映像を動画として記録・管理するのが、メディカルビデオレコーダーです。

 

 

家庭用レコーダーとの3つの大きな違い

 

医療現場使われる映像端子

 

admin-ajaxでは、家庭用のレコーダーとメディカルビデオレコーダーとでは具体的に何が違うのでしょうか。

まず一つ目の違いは、レコーダーの裏側に並んでいる映像を受ける映像端子の種類です。一般的に家庭用のテレビからハイビジョンの映像は”HDMI (High-Definition Multimedia Interface)”という映像端子によって出力されます。そのため、テレビからの映像を受け取ることが役割の家庭用のビデオレコーダーも、この同じHDMIという映像端子を搭載しています。しかしながら、医療現場で使われる画像診断装置は同じ映像を出力する映像機器ではあるものの、その仕様は大きく異なります。

テレビとは異なり、医療現場ではDVI (Digital Visual Interface)やSDI (Serial Digital Interface)という映像端子が主流となっています。その理由の一つが端子の構造です。DVIは端子の両端にネジが付いていてしっかり固定したい時にはそのネジを締めれば簡単に外れることはありません。SDIも端子がしっかり固定できる仕組みになっており、ケーブルが抜けるのを防ぎます。画像診断装置は、検査や施術によって装置自体の向きや位置を変えることが頻繁にあります。そのため、少し引っ張られたくらいでは抜けない端子が選ばれている分けです。二つ目の理由がケーブルの長さです。家庭で使用する分にはケーブルは2mもあれば十分だと思います。しかし、医療現場での使用となると部屋から部屋へケーブルを伸ばす事もあり、長い時で数十メートルのケーブルが必要とされます。このような場合は、BNCケーブルを使用しているSDIが適しています。

 

多様な解像度への対応

次に機能面での違いについてです。基本的には、家庭用のレコーダーはテレビから出る共通の解像度(映像の大きさ)である1440×1080しか受け取ることができません。ところが、医療現場で使用されている映像機器は多種多様で、映像を作る原理はその機械ごとに異なります。すると当然映像の大きさも異なり、それぞれ違う映像を漏れなく見やすい様に記録すshutterstock_17558335ることが必要です。これができないと、記録した後モニターで確認した際にカメラでは捉えていた映像の左右上下が切れてしまって、全体を記録できていなかったり、そもそも記録ができていない事も起こり得ます。メディカルビデオレコーダーには多様な種類の解像度への対応が必要なのです。

 

 

動画に付加する情報の種類

大きい病院になると一日に何十人もの患者さんが手術や検査を受けます。その患者さん方の検査を記録した膨大な画像データを後で閲覧する場合に必要になるのが、患者さんの氏名・生年月日・患者IDなどの患者情報とその検査の場所・診療科・処置内容などの検査情報です。これらの情報があれば、大量に保存されている画像データの中から見たい動画を探し出すことが容易になります。メディカルビデオレコーダーには、患者情報・検査情報を画像に付加する機能が搭載されています。

 

まとめ

今回説明しました通り、病院などの医療現場で使用されるメディカルビデオレコーダーは家庭用のビデオレコーダーと異なり、”固定可能な映像端子”、”専用の解像度対応”、”患者情報入力”への対応しております。現在まだメディカルビデオレコーダーをご使用になったことのないご施設があれば、是非一度製品詳細をご覧ください。

 

メディカルビデオレコーダー UR-4MD

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