3D映像の活用 その2
3D映像の記録方法
昔、左右のレンズが赤色と青色とに分かれたメガネを付けて、飛び出る絵を見たこと
はありますか?
3D映像とは、その原理とほとんど同じ仕組みで作りだされています。つまり、右目と左目にそれぞれ違う映像を見せることで、映像に立体感を出しているのです。3Dの映像を撮影する際は、右目用と左目用の二つのカメラを使用します。2つのカメラで同じ物を捉えることで、映像に立体感を演出します。それでは、3D映像を録画する際は普通の映像の録画とどういった部分が異なってくるのでしょう。
3D記録方法 サイドバイサイド方式
サイドバイサイドは、左目用と右目用の2つの映像それぞれを横に並べて配置する3D映像形式の一つです。2つの左右に並んだ絵を1フレームとします。ティアックのメディカルビデオレコーダーUR-4MDは、このサイドバイサイド方式の3D映像が記録可能です。また、テレビで放送される3D映像にはこの形式が多いようです。2D専用のモニターでは、映像が横並びに表示されるだけですが、サイドバイサイド対応のモニターで表示し、専用の3Dメガネを掛けて映像を見ることで、映像を立体的に見ることができます。録画する側のメリットとしては、2Dと同じ解像度に2つの映像を録画できるので、3Dを録画したからといって記録メディアの容量が増えることはありません。
3D記録方法 ラインバイライン方式
ラインバイラインは、左右2つの映像を1コマの横ライン(走査線)の奇数ラインと偶数ラインの交互に振り分ける形式です。2Dの解像度で扱うことができ、これまでと同じ周波数帯域で送受信できます。サイドバイサイド方式と異なり縦方向の解像度は半分になってしまいますが、逆に横方向の解像度を維持できます。
※UR-4MDで記録が可能なのは”サイドバイサイド方式”のみとなります。
ビデオレコーダー での3D記録について
ティアックのUR-4MDでは、3Dカメラからの映像信号をコンバーターを介して受け取りそれを記録します。3D映像の撮影にはカメラが2つ必要なので、その2つの映像信号を受けるためにインプット用の映像端子も2つ必要になります。映像信号のインプット端子が2つ付いたコンバーターでカメラから映像信号を受け、サイドバイサイド方式で一つの映像端子で送れるように変換し、その映像信号をUR-4MDが記録します。